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このブログは、亡き夫 高橋秀夫が書いていたブログを復活させたものです。

消えてしまった夫のブログを当時のまま、これから少しずつアップしていきたいとおもいます。
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丸3年が経ちました

 ご無沙汰しております。
  
 昨日、12月10日 夫の命日でした。
 月日が過ぎるのは早いもので、今年で丸3年が経ちました。
 
 来年、息子は7歳になります。
 ふとした仕草や、寝るときの格好は、笑っちゃうほど夫にそっくりです。
 そんな所が似てくるんだなぁ・・・と関心してます。

 そんな息子は、今だに仏壇の中に夫がいると思っています。(笑)
 私が、そっと仏壇の上に、おやつを置いておくと
 「父ちゃん!いつもありがとね~今日のお菓子は、何処で買ってきたの?
 お空にも売ってるんだね~」
 と、仏壇に話しかけています。(笑)
 笑っちゃうけど、本当にかわいいです。

 毎日忙しく、なかなか更新できませんが、また更新します。
 今度は写真もアップしたいです。
 それでは、失礼いたします。
 
                   高橋恵美
 
 

 

 
 
 

 
 
 
 

ありがとうございました

いつも、当ブログをご覧くださいましてありがとうございます。

2009年11月16日に更新したブログが最後の記事になります。
その後、病状は悪くなる一方でした。

何度かブログを更新しようと頑張っていましたが、
この頃は、意識障害等でキーボードの打ち方も分からなくなっていました。

そして、去る2009年12月10日午前2時45分家族が見守る中、息を引き取りました。
享年36歳でした。

覚悟はしていたつもりでしたが、あまりにも早すぎる死に現実を受け入れるのは
とても酷で辛いことでした。
もっと、こうしてあげればよかった・・・とたくさん後悔もしました。
そんな時、友人が
 「どんなことをしてあげてても、家族は必ず後悔するもの。
亡くなった秀夫さんは、ありがとうって気持ちでいるはずだよ。」
と声をかけてくれたことで、私はとても救われました。
息子の為に、しっかり生きていかなければと改めて感じました。

亡くなる2か月位前から、夫が急に本を執筆したいと言い始めました。
もしかすると、作家としての最後の仕事にしようとしていたのかもしれません。
しかし、容体が急変し書くことが出来なくなりました。

私は、最後に夫の為に出来ることをしようと、遺志を引き継ぐことを決めました。

気丈に振る舞う闘病生活の裏側。
私達家族が、どう乗り越えてきたのか。
夫には言えなかった本当のこと。

途中で何度も辛くなり、書き上げるまでに1年以上かかりました。

「拝啓 肺ガンになっちゃいました」
著者 高橋秀夫です。

夫のブログを読んでくださった皆様には、是非読んでいただきたいです。
そして、こんな人もいたな・・・とたまに思い出していただけたら
こんなに嬉しいことはありません。

夫のブログは最後になりましたが、息子の成長や近況報告など
これからも、更新させていただけたらなぁと思ってます。

皆様、今まで夫のブログをご愛読いただき本当に本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

2012年7月31日   高橋恵美











三重苦(2009年11月16日)


入院してからというもの、
頭痛、めまい、吐き気、
相変わらず良くならない。

この三重苦のせいで、抗がん剤治療も
休止になってしまっている。

苦痛だ。
正直、地獄。

激痛(2009年11月9日)


入院以来、体調不良。

ひどい頭痛。
かつて味わったことのない激痛。辛い。

さらに、首にも痛みが!
寝ようとしても枕に触れるだけで激痛。辛い。

そのため抗がん剤治療も休止に・・・

ここ、頑張りどころ

誰も得しない痛み(2009年11月4日)


今日から再入院。
…憂鬱

入院するなり、
早速、ベタな軽~い検査。

採尿、レントゲン。
さらに、前回の入院時に予約していた口腔外科を受診。
といっても歯のお掃除のみだけど。

そして、最後はもっともベタな検査、採血。

しかし、このベタ中のベタが、どうにもならなかった。
なにしろ看護師さんたちは、俺の血を採ることが出来ないのだ。

注射しても血は出ず。
注射しても血は出ず。
注射しても血は出ず。

ただ、俺が痛いだけ(泣)。

結局、4回やったところで、
「明日の朝に改めてやらせて下さい」だと・・・
なんだそりゃ。

今回の再入院、幸先悪し

また一週間(2009年10月28日)


右手の薬指と小指が痺れる。
力もいまいち入らない。

そこで原因を探るため、
頚椎のMRIを撮ることになった。

一昨日も来たな、この検査室・・・

夕方。
検査結果を聞く。

「なにか分かりませんが影がありますね」

ありますかぁ。
なんであるかなぁ。

そんな影の正体をより分からせるため、
今度は胸椎のMRIを撮ることになった。

ところが、検査の予約は超ギッシリ。日本の医療問題。
担当医は無理矢理、来週の木曜日にねじ込んでくれた。

MRIは来週だし、
今週は抗がん剤も打たない。
ということで・・・

明日、退院となった

とはいえ、また一週間だけど。水曜日に再入院。
入退院を繰り返すとは、まさにこのことだ。

影の存在を忘れ、
病院食とは違う美味いもんを食い、
ゆっくり体を休めよう。

息子にも久々に会える。
楽しみだ。

平穏(2009年10月27日)


脳のMRI検査の結果が出た。

一ヶ月前と変わらず
現状キープだ。よっしゃ

今日は泌尿器科も受診。

今、僕は尿をするたびに自分で管を入れている。
その作業はもう慣れた。
毎日4~5回、グイ~グイッ尿道に入れまくっている。

そして、毎回の尿量をメモしている。
これは担当医からの宿題だ。

その報告をし、アドバイスをもらい、受診終了。

なんてことない一日だった。
でも、それが一番の幸せ。

消えちまえ(2009年10月26日)

今日は月一回の脳のMRI検査。
何も問題がなければいいが…。結果は明日。

先週、抗がん剤を注入する前に採った
髄液の検査結果が出た。

う~む。残念ながら《陽性》
髄液に癌がいやがる。しつこいな。くそっ。

でも、負けねー。
まだ抗がん剤投与を続けられるんだ。

癌の野郎、さっさと消えちまえ

今のところ(2009年10月23日)

昨日、抗がん剤を投与した。
今回も頭から注射で。チクリッ。

その後は安静。
幸い副作用も出ていない。
と、思ったら・・・

消灯後。

副作用かどうかは分からないが、
ハンパねー腹痛に襲われる。腹がギュルル~~~。
クラクラしたけど、なんとかトイレへ。

ところが便が出ない。
そりゃそうだ。
便を固くする薬を飲んでるんだから。
(便意を感じないので漏らさないように)

当然、踏ん張る。
すると…今度は頭に激痛が!
こっちもハンパねー痛さだ(泣)。

そんなこんなでトイレにこもること1時間。
絶妙な踏ん張りをあみだし、どうにか痛みが治まった。
ふぅ~(汗)熟睡。

今日。

ちょっとクラクラするが、
吐き気もなく副作用は無いに等しい。

このままキープしてほしい。切願。

再入院(2009年10月21日)


約束の一週間が過ぎた。
今日から再入院。あ~嫌だ。

午後。
病室に入るなり、採血、採尿、胸部レントゲンの検査。
片付けもあるし、落ち着かねーなー

夕方。
明日、抗がん剤を投与することが決定!

前回のように平衡感覚に異常を感じるという
副作用が起きなければいいのだが…。正直、怖い。

これ以上、俺の体の機能を奪わないでくれ~

ちょっと落ち着いたところで、
このあいだまで同室だった爺さんたちが、
話し掛けにやってきた。

「抗がん剤やるの?」
「点滴?また頭から注射?」
「そういえば俺はね・・・」
なんだよ。結局、自分のことを話したいだけかよ。

でも、付き合ってあげる。
だって欝陶しいジジイとはいえ癌仲間だから・・・
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